来年、「ロバの耳」とまた会おう
谷柴農園のお客様方へ
令和6年もお引き立ていただき、厚く御礼を申し上げます。おかげさまで、今シーズンのびわが本日の発送完了を持って無事に終了となりました。
一方、6月3日早々の臨時休業で、びわの季節はこれからとお考えの方々のご注文を受けられなくて、心寂しく思います。
今年は5月22日に始まった露地びわ、10日間ほどの営業で、記録的な短い販売期間でした。
地球温暖化は遠因の一つでしょうが、千寿さんの言葉では、連合三軍に食べられたそうです。
それは、空からやってくるカラスの軍団、びわ樹々を徘徊するカメムシの群れ、びわ山を駆け回るイノシシの仲間。
とりわけ、頭の良い鴉、ちゃんと袋を開けて、美味しそうな枇杷を選んで突きまくっていました。
谷柴農園のびわ山はちょうど南無谷地域の最も東南側にあって、あたかも南無谷びわ山の玄関口のように、飛来する鴉の軍団をお迎えする格好となりました!
麓一面が白くなるほど散らかされていたびわの袋から、びわ狩りをご満喫の鴉軍団が目に浮かびます。
びわの量は減ったものの、今年はもう一つ素晴らしい記録的な現象がありました。
びわがとっても大きかったのです!千寿さんは50年弱びわ栽培に携わってきましたが、5Lびわが続出の風景は初めてでした。
おそらく、次にこの風景が現れるのは50年後でしょうと冗談を言う地元の人。
跳ねた大きいびわをパックに入れて、ご家庭向けのお買い得商品を作り、「ロバの耳」とネーミングしていました。
「ロバの耳」って何?新しい品種?と不思議がって聞かれるお客様方、
びわの童謡では、「ロバの耳みたいなびわの葉」と歌われているからとの説明を聞くと、確かに似ている!と大笑い!
私はロバ一個
私は耳一個
「ロバの耳」のおかげで、店頭で楽しくて可笑しい会話が飛び交います!
「和魂、荒魂」
神様は嬉しくなることも、ガックリとなることももたらしてくれますが、
もし、鴉が食べなかったら、びわがいっぱい成って、こんなに大きく成れたのかしら、とふと思いました。
来年も「ロバの耳」をご用意して、みなさまをお待ちしますね。
どうぞ、ご健康な一年をお過ごしますように♪
本年も本当にありがとうございました。
谷柴農園